やさしい介護学

12年間の介護職体験談と今伝えたいことを思いのままに綴ります。

家族が【脳梗塞】になった時の話

突然やってくる【脳梗塞】

 数年前に起こった出来事です。当時64歳の義母から妻に電話があり、数時間前から頭痛がして、右手がしびれて、何となく意識がもうろうとしてきて、体調がすぐれない、とのこと。

 

 心配ではありましたが、口調はしっかりしており、側に義父もいたことから、今日はゆっくり休むようにと言って、電話を切りました。

 

 翌朝、義母の体調が気になり、妻が確認の意味を込めて電話すると、頭痛、めまい、右手のしびれに加え、口が動かしにくく、何となくしゃべりにくい、とのこと。

 

それを聞いて、僕は妻に一言!

 

【すぐに救急車を呼べ!!!】

 

一連の状況から、直感的に脳内に異変が起きていると感じた僕は、思わず妻に叫びました。脳疾患は時間との勝負だと聞いていたので、とっさの判断です。その後すぐに救急搬送され、精密検査を行い、【脳梗塞】が判明しました。

 

その後、1週間ほど入院したのですが、幸い早期発見ということで、点滴と薬物療法を行い、後遺症もなく退院することができました。

 

現在もお薬を飲みながら、定期的に病院で検査を受け、再発はしていません。ありがたいことです。

 

では、義母に起こった【脳梗塞】とは一体どんな病気でしょうか?

 

っと、その前に・・・

 

日本人の3大死因とは?

厚生労働省の発表による日本人の3大死因とは?

1.悪性新生物(がん)

2.心疾患

3.脳血管疾患

となります。

 

1位のがんは、日本人の2人に1人が【がん】にかかり、3人に1人が死亡すると言われています。

・【がん】→細胞の遺伝子が傷つくことによって起こる病気です。何らかの原因で細胞の遺伝子が傷つくと、異形細胞→【がん】となります。

 

がんに次いで死亡率が高いのが【心疾患】です。主な病名は

 

・【狭心症→冠動脈が動脈硬化などによって狭くなり、心筋に十分な血流・酸素が送り込めなくなり、痛みや発作が起こる病気です。

 

・【心筋梗塞】→冠動脈が完全にふさがり、心筋に血流が流れなくなる病気です。

 

脳血管疾患と後遺症

日本人の3大死因の第三位が【脳血管疾患(脳卒中)】となります。

 

症状は、脳の血管が破れたり、詰まったりするなど、脳を取り巻く血管の異常によって起こる病気です。

 

大きく分けて2つあります。

 

①血管が詰まる→【脳梗塞】

②血管が破れる→【脳内出血】

        【くも膜下出血】

 

 脳血管疾患の恐ろしいところは、身体の他の組織とは違って、【神経細胞がほんの数分間無酸素状態になるだけで壊れてしまい、再生することができない】のです。

 

それによって、発症した人の60%の人に後遺症が残ると言われており、ダメージを受けた部位や程度によって、現われる症状が違ってくるようです。

 

主な後遺症は大きく分けて3つあります。

 

①神経障害

・運動障害→最も多くみられる後遺症ですね。右脳か左脳か、損傷を受けた反対の手足に現れるマヒで、【片マヒ】と言われています。

 

・言語障害→咽喉や呼吸器、舌、あご、唇といった発語発音器官がスムースに動かすことができず、発声がうまくできなくなる障害です。

 

・嚥下障害→食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる障害です。

 

・排泄障害→膀胱やその周りの筋肉にマヒが起き、尿意や便意を感じなくなることにより、失禁・失便、うまく排泄ができないなどの障害です。

 

②高次機能障害

・記憶、思考、理解、計算、言語、判断、情緒などの【認知機能】に障害が起きた状態です。例えば、昔の事が思い出せない、新しいことが覚えられない、自分の部屋に帰れない、急に怒りっぽくなる、簡単な計算ができない、うまく言葉が出ない・・・など。

 

③感情障害

・夜になると、幻覚や幻聴に襲われ、暴れたり大声を出したりする。

・気分が躁鬱(そううつ)気味である。

・不眠

・感情のコントロールができず、些細なことで怒ったり笑ったりする

などです・・・。

 

 

 脳血管疾患の前兆とは?

上記のように、脳疾患になってしまうと、後遺症が残ってしまうので、最小限に抑えるためにも、わが身に起こった時の前兆を知っておいた方が良いと思います!

 

・【脳梗塞】→片側の手足のしびれ、顔面マヒ、ろれつが回らない、人の意見がわからない、字が書けない、めまい、吐き気など・・・。

 

・【脳出血】→突然の激しい頭痛、吐き気、嘔吐(おうと)、意識消失など・・・。

(※脳梗塞と違い、前ぶれなく、突然やってくるのが特徴です。)

 

介護士としての役割

実際、脳血管疾患の利用者さんは結構おられます。症状がそれぞれ違うため、その方の残存能力に応じて、ケア内容が違ってきます。

 

片マヒの方の移乗方法1つとっても、ナースや作業療法士に協力してもらいながら、その方にとって安全でストレスのかからない方法を皆で話し合いながら、決めています。

 

嚥下障害のある方は、食事の形態を見直したり、水分にトロミ剤を入れて、飲み込みやすいよう工夫したりしています。

 

脳血管疾患にならないに越したことはないのですが、もし発病してしまい、障害が残ってしまっても、僕たちのような介護士が存在しますから、少しは安心できるのではないでしょうか???

 

 にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ
にほんブログ村 にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村