やさしい介護学

12年間の介護職体験談と今伝えたいことを思いのままに綴ります。

皮膚剥離をゼロにすることは可能か?!

必ず起きる皮膚剥離?

 介護現場で度々起きてしまう事故に【皮膚剥離】が挙げられるかと思います。

 

現在勤めている介護付き有料老人ホームでも、かなり気を使って介助しているつもりなのですが、いつの間にか身体の一部に【発赤】ができていたり、【打撲痕】ができていたり、皮膚がぺろ~んとめくれていたり】します。

 

その都度、看護師に報告し処置が必要であれば、その場で保護してもらうのですが、今のところ皮膚剥離を【ゼロ】に抑えることは難しいと言えそうです。

 

では何故、高齢者に皮膚剥離が起こりやすいのでしょうか?

 

高齢者の肌の特徴とは?

 この世で一番きれいな肌と言えば【赤ちゃん】ですよね!すべすべ、つやつや、もちもちで、弾力があり、とても美しいですよね!でも、構造は基本的に大人と同じなんです!

ただ、赤ちゃんの肌はとても薄く、大人の皮膚と比べると2分の1以下なので、ちょっとした刺激で傷ついてしまいます。って考えると、高齢者の皮膚と少し似ていますね!

 

ここで少し皮膚の構造の説明をします。

 

皮膚の仕組みは大きく分けて以下の3層で構成されています。

 

・表皮→肌のうるおいを保つ役割を担っており、水分が蒸発するのを防ぎ、水分調整をしてくれています。

 

・真皮→皮膚の保湿に重要な役割を担っています。ハリや弾力といった成分はここにあります。また、皮脂を分泌する働きもしてくれます。

 

・皮下組織→保湿の役割の他に、動脈と静脈が走っており、栄養分や老廃物の受け渡しといった働きをしてくれています。

 

ざ~っとですが、皮膚の構造を説明しました。

 

高齢者の肌の特徴とは、上記の機能が、歳を重ねるにつれ、衰えてくるのです。つまり、表皮と真皮が薄くなっていき、機能が低下していくのです。

 

つまり、皮膚の弾力の低下→皮脂の分泌の低下→皮膚の乾燥 となり、薄くて、かさかさで、しわしわで、もろい皮膚が出来上がるというわけです。もちろん、個人差はありますよ!

 

皮膚剥離が起きやすい状況とは?

基本的に、皮膚の皮が薄く弱くなっている高齢者は、何をするにせよ注意が必要ですが、腫れ物に触れるような扱いをしていると、転倒などさらに大きな事故につながる可能性があるため、最低限の予防策というか知識は持っている方が良いと思います!

 

そこで、皮膚剥離が起きそうな状況ベスト1の【入浴】を挙げたいと思います。

 

●入浴

皮膚剥離のリスクのオンパレードですね!本当に毎回、神経をとがらせながら、入浴介助していますよ!

 

例えば、車イスを使用している利用者さんを入浴介助する場合の例!

 

ベッド→車イス→脱衣→シャワーチェア→洗髪・洗体→機械浴→身体を拭く→着衣→車イス→ドライヤー→終了

 

とま~、こんな感じではないでしょうか???全ての段階で、利用者さんの身体に触れる場面があり、そのすべてにおいて、身体のどこかに当たらないように、意識を集中しながら介助していくわけです。

 

移動手段が車イスの他、独歩の方やリクライニングを使用する方もいますし、寝たきりの方ですと、ストレッチャーで移動する施設も多いと思いますが、移動手段によって、注意するポイントが違ってきたりもしますよね!

 

では、予防策は?

 

正直に言うと、できるだけ器械や器具等、身体に当たらないよう、工夫をすること意外思いつきません。

 

身体が当たりそうな所は、タオルやクッション材などで保護する。極端に肌の弱い方は、皮膚に触れないよう毛布で保護しながらトランスするとか(実際にやっていま💦)。

最も大切な事は、焦らないことだと思います。気持ちに余裕を持つ事が何よりも大切だとつくづく感じます。

 

「そんなもん、わかっとるわい!!!」

と聞こえてきました(笑)!でも、自分自身の経験から言うと、事故が起きる時って、だいたい、時間に追われ、心に余裕がない時が多いと思うんです。

 

とはいうものの、入浴介助は時間を気にし、時間に追われながら実施することが多いので、毎回気が焦ることになりますが・・・。こういう場合は、施設全体で話し合い、良い解決方法を見つけ出した方が良いかもしてません・・・。事故が起きる前に!

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