やさしい介護学

12年間の介護職体験談と今伝えたいことを思いのままに綴ります。

尿について考えてみました!

尿の回数について?

 介護施設において、1日の業務の大半を、3大介護(食事介助・入浴介助・排泄介助)におわれ、一日が終わるという方が多いと思います。その中でもとりわけ排泄介助に最も多くの時間を使うという方も多くいらっしゃると思います。 

 

 おトイレは一般的に、少なくとも、朝・昼・夜・寝る前に行きますよね!寒い冬なんかは更に増えますし、夏場でもエアコンのガンガン利いた部屋にいると、おトイレの回数が増えたりします。

 

 では高齢者の排泄頻度はどうでしょう?経験から言うと、もちろん人にもよりますが、比較的多いと思います。当施設内の温度は、一年を通じて一定の温度(25~26℃)に設定しているため、特に寒暖差が激しい訳ではありませんが、多い方は日中だけで10回以上行かれる方も珍しくはありません。

 

 では何故、若い時と比べて高齢になると、おトイレの回数が増えるのでしょうか?

頻尿の原因

 

原因 その1【膀胱の萎縮】

歳を重ねるごとに、膀胱の容量が減るようです。その結果、排尿筋が敏感になり、若い時はそこそこ溜まっても我慢できたはずなのに、少ない量でも我慢できなくなることで、おトイレの回数が増えることにつながるようです!

 

原因 その2【過活動膀胱(膀胱がかってに収縮する)】

例えば、急に我慢ができないような尿意が起こる、または急にトイレに行きたくなっても我慢ができずに尿が漏れてしまうような症状は、過活動膀胱が考えられます。

 

 過活動膀胱の原因は大きく分けて2つあり、

①脳血管障害など、脳と尿道を結ぶ神経トラブルで起こるものと、

②女性限定ですが、更年期による閉経によって女性ホルモンが減少し、膀胱が過敏になったり尿道や膣の周りの括約筋が緩み、残尿を敏感に感じたりします。

 

また、自律神経の乱れによって、排泄がうまくコントロールできなくなることもあるようです。

 

理由その3【前立腺肥大】

男性の病気です。前立腺は男性だけが持つ臓器で、精子の一部をつくる、クルミ程の大きさの臓器です。

 

症状は、年を重ねるとともに(50才くらいから)前立腺が大きくなり、尿道や膀胱が圧迫され、いろんな排尿障害が出てくる病気です。

 

んんんっ~~~、確かにわかります!施設内においても、おトイレに行かれる回数は、圧倒的に男性よりも女性の方が多いんですね!上記の例のように、脳血管障害後にトイレの回数が多くなった方もおられますし、高齢が原因でお腹周りの筋力が落ちて残尿感を感じやすいというか、敏感になっていることも考えられるし、原因は色々と考えられますね!

 

最も困ることは・・・?

 頻尿の原因はなんとなく理解できますが、介護士としての一方的で勝手な意見かもしれませんが、認知症などの記憶障害を持っておられる方は、トイレに行ったことを忘れるんですね~!

 

足が不自由な方は、ナースコール後トイレ誘導します。流れ的には、

 

ベッド→端座位→靴を履く→車イス→トイレ誘導→排泄介助→車イス→手を洗う→端座位→靴を脱ぐ→ベッド

 

約3分~5分の介助なのですが、ベッドに戻った数分後、またナースコールが鳴ります。訪室し、要件を伺うと、トイレの要望なんですね!先程トイレに行かれたことを説明するも、【全く覚えていない!!!】

 

人によっては説明すると納得してくれる方もいますが、頑として自分の主張を曲げない方もおられます。そんな時は、ご本人の意思を汲み取って、トイレ誘導を試みますが、1時間に10回以上続くと、さすがに疲れてきますし、ストレスにもなってきます。転倒のリスクを考えると、やはり無視は出来ませんからね💦

 

 日中ならまだしも、少人数の夜勤中に頻回にトイレの希望が続くと、他の利用者さんの対応ができないこともありますし、ナースコールが重なるなんてことも、度々おきるので、非常に困ることになるんです!

 

対策は?

 まず、医師や看護師と相談し、頻尿の原因を調べた方が良いかと思います!認知症の方は、利尿作用のあるお薬を飲んでいる方が結構いるようなので、お薬の見直しをするのもいいかもしれませんね。実際、お薬を見直すことで、尿の回数が正常に戻った方もおられました。また、緑茶なんかも利尿作用がありますから、ほうじ茶に変えることで予防になったりもしますよ!

 

 意外に多いのは、膀胱炎です。頻尿の他、痛みを伴うこともあるようなので、泌尿器科などの専門医に相談した方が良いかと思います。うちの利用者さんは、抗生剤を処方してもらい、1週間くらいで治った例があります。

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