やさしい介護学

12年間の介護職体験談を思いのままに綴ります。

耳が遠かった祖父の思い出

耳が遠かった祖父

 昔話を1つ(笑)!もう亡くなったおじいちゃんの話ですが、九州の田舎に帰るといつも笑顔で迎えてくれました。おじいちゃんの口癖は、「人生は一生勉強やぞ!勉強に終わりはないから!勉強頑張りなさい!」でした(笑)!その言葉は今でも僕の胸に刻まれています!

 

 そんなおじいちゃんの困った特徴が、【耳が遠い】!おじいちゃんと会話しようものなら、かなりの大声で話しかけないと伝わりません(笑)!しかも話す声もでかい(笑)!きっと、自分がしゃべっている声も聞き取りにくいからでしょう!なので、会話の声がでかい、テレビ、ラジオの音量もでかい!家中が賑やかな記憶が今も残っています。

 

 介護の仕事を始めてから、色んな高齢者にお会いしましたが、耳の遠い方もいれば、僕らと同じように、小さな声で話しかけても全く問題ない人など様々なタイプお方がおられることがわかりました。耳が遠いということは、いわゆる【難聴】ですね!では一体何故、僕のおじいちゃんは難聴になったのか少し調べてみました。

 

難聴の種類

大きく分けて2つあります。

①伝音性難聴

音の振動が伝わってくる外耳(がいじ)や中耳(ちゅうじ)、いわゆる鼓膜の辺りに障害が発生した時に起こる病気 ※主な病名→外耳炎・中耳炎・耳あか など・・・

 

②感音性難聴

音(振動)を感じ取る内耳と、受け取った音を電気信号に変換し、脳に送る神経に障害が起こる病気 ※主な病名→老人性難聴・突発性難聴・聴神経腫瘍 など・・・

 

 僕のおじいちゃんはどうやら①の伝音性難聴というよりは、②の感音性難聴であった可能性が高いように思います。

 

 ただ、施設にいる利用者さんの中に、聴力が弱り、耳の病気を疑って耳鼻科に行ったら、耳あかが大量に溜まっていて、その耳あかを取り除くと劇的に耳の聞こえが良くなった方がおられました。なので、ひょっとして、耳くそが溜まっていただけかもしれませんが…(笑)!

 

 とは言っても、②の感音性難聴によって起こる【老人性難聴】は無視できません!

 

老人性難聴とは?

 その前に、耳が聞こえるメカニズムについて、少し調べてみました。

僕たちが感じる【音】とは、空気から伝わる【振動】なんですね!空気の振動は最初に耳の入り口である外耳から鼓膜とその奥の中耳にあるツチ骨(耳小骨)と呼ばれる複数の小さな骨を震わせ、さらにその奥の内耳において、カタツムリのような形の蝸牛管内部のリンパ液を振動させます。

 

 その液の振動が蝸牛内部の【有毛細胞】の感覚毛を揺り動かすと、電気信号が脳に伝わり、音として認識されるのです!

 

 ん~~~~~難しい!!! ということで、音の伝わる順番を簡単に書いてみると、

空気の振動→リンパ液の振動→有毛細胞の振動→電気信号→脳へ伝達

となります!いったい誰がプログラムしたんでしょうか?すごいですね!

 

でっ、どこに障害があると聞こえにくくなるかというと、

 

【有毛細胞】です!

 

有毛細胞が傷つくと【難聴】になってしまうということです。

有毛細胞の数は何と、【1300本】程あるようです。グランドピアノの鍵盤が【88本】ですから、いかに多いかが理解できますね!その有毛細胞のお蔭で色んな種類の音が聞こえるのですね!

 

 有毛細胞が年を重ねるごとに傷ついたり減っていくことで、振動が耳に感じた通りに脳に送れないことを【老人性難聴】と言います。しかし、一度傷つくと、再生できない細胞と言われており、劇的に改善する治療法は今のところないようです。

 

老人性難聴になってしまったら・・・?

 補聴器の使用をお勧めします。まず、専門医に難聴の原因や程度を調べてもらい、補聴器を使うべきか判断してもらってください。  

 

 ただし、補聴器を使っても改善しない場合があります。何故かというと、【聞く能力】とは最終的に【脳に情報が伝わる能力】のことなので、脳そのものに障害があれば認知できないことになり、聞き取れないことになります。たとえ耳に入る音が大きくなっても、判断できる能力がなければ、 数十万円する補聴器を付けても、意味がありませんのでお気を付けください。

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