やさしい介護学

12年間の介護職体験談と今伝えたいことを思いのままに綴ります。

入浴を拒む利用者さんに困った話

仮病を使う入居者

 極度のお風呂嫌いな女性の利用者がいました。

入浴日にお風呂へ案内しようとすると、毎回必ず【仮病】を使います(笑)!

「さっきから頭がくらくらして・・・」「朝から気分が悪くて・・・」等、さっきまでとても元気だったのに、入浴前に気分不良の訴えがある方でした。

 

 無理強いをすると、さらに拒否が強くなりますので、かなり気を使って誘導を試みるのですが、お連れしようとすると、奇声をあげて騒ぎ出したり、身の周りにあるものを投げつけたり、スタッフに暴行することもありました。

 

 お風呂が嫌いなことは熟知しているので、ご本人のお気持ちを汲み取りたい気持ちはありますが、さすがに1か月以上入らないとなると、衛生的に問題になりますし、他の利用者にも影響が出てくるので、スタッフが知恵を絞ってなんとか入るように説得にかかります(笑)!

 

●洋服だけでも着替えましょう!

●足浴だけでもしましょう!

●入浴後は、好きな飲み物を用意しますから!

●脱衣所は温かくしてますし、お風呂は快適な温度にしてますから、今がチャンスです!

等、色々試しました!

 

 その結果、成功するときもありますが、失敗するときの方が多いです(笑)!最後の手段は、3人がかりで多少強引にお連れしたこともあります。めちゃくちゃ怒ってましたが💦

 

 だがしか~しっ、お風呂に入ると、気持ちよく入浴され、入浴後は必ず「気持ちよかったよ!本当にありがとう!」って言うんです!じゃ~、さっきまでの強い拒否は何やったん???って言いたくなりますよ(笑)!

 

1年以上入浴を拒み続けた男性

 御歳100歳を超えている男性利用者さんがいるのですが、とにかく入浴が嫌いで、週3回のお風呂日に、毎回お誘いしても全く聞き入れてくれません。

 

「私は昔からお風呂に入ったことがありません!」が口癖で、

 

「じゃ~いつからお風呂に入ってないんですか?」と伺うと、

 

「子供の頃に入った記憶がある!」

 

???・・・ま~、どこまで本当かわかりませんが、とにかく1年以上風呂に入ってないことは確かです。ただ、不思議とほとんど臭いは気にはならなかったですね・・・。

 

 この方の場合は、説得できなかったので、服が汚れているので(本当に汚れていた)と言って、脱衣所までお連れして、その場で服を脱いでもらって、お風呂へ誘導すると、入っていただけました(笑)!まあ、ぶつぶつ文句は言ってましたけど・・・(笑)!

 

 だが、しか~しっ、(本日2回目)風呂に入ってら、すごく気持よさげに入るんですね!「せっかく久しぶりに入ったんだから、もうちょっと入らせて!」って、軽く15分は入ってますから!

それ以後、週1回は入るようになりました。その度に、

「せっかく久しぶりに入ったんだから、もうちょっと入らせて!」

って言います(笑)!

 

洗ったことを忘れている例

 逆にお風呂好きな方も当然います。一度入ると、30分は出てこない(笑)!

 

 ある男性の例ですが、洗髪後、洗身しますね。それから入浴になるはずなんですが、また洗髪します。その後また洗身、また洗髪という行為を繰り返していたんです。

でっっ、

 

「さっき頭洗いましたよ!」って伝えると

「洗っとらんわい!」って認めてくれないんです。そう、完全に洗ったことを忘れており、あたかも今日初めて洗うかのように2度目3度目の洗髪・洗身をしているのでした(笑)!

 

 30分くらいその繰り返しを続けていると、ようやく入浴(笑)!

しかも、入浴してからが長~い!後の方の順番もあるので、催促しても、完全に無視!

ゆでだこの様になってから、ようやく脱衣所へ向かうのでした(笑)。

 

 以上のように、人それぞれ【こだわり】というか【癖】というか、大なり小なりお持ちの方が多く、入浴の一側面を見るだけでも、その方の人生観、習性、性格など垣間見ることができます。なので、スタッフはその都度、臨機応変に対応しなければなりません。

 

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