やさしい介護学

12年間の介護職体験談と今伝えたいことを思いのままに綴ります。

感染症いろいろ!

感染部屋の存在

 老人保健施設に勤めて間もない頃、先輩介護士から、【感染部屋と言われている病室があり、一般病棟と少し変わったルールがあるから、きちんと守るように!】という指示を受けました。

 

そのルールとは・・・?

 

①使用済みのリネン類(シーツ・包布・病衣)は、【感染症】と書かれたビニール袋に入れ、一般のものとは別にしておく。

 

②入浴の順番は、最後、または最後の方にする。

 

③おむつ交換は、必ずプラスティック手袋を装着する。

 

④入室時は、マスクを着用する。

 

⑤リネン交換時は、プラスティックエプロンを着用する。

 

何となく重々しいルールで、どことなく近づきたくない雰囲気を醸し出していました。

 

では実際どんな感染症の患者さんが最も多かったかというと・・・

 

●MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)

 患者さんの鼻、口腔内、陰部などに保菌している場合があるため、おむつ交換など接触した後に、手洗いうがいが必要です。

 普通健康な人は感染しても発病しませんが、高齢者、赤ちゃんなど抵抗力の弱い人は発病しやすいようです。

 発病すると微熱が続き、なかなか下がらず、肺炎を繰り返し、肺血症をおこすこともあります。

 

 

●ピオ(緑膿菌)

 水中や土壌といった自然環境や、人や動物の皮膚、便、尿などに発生することが多い細菌です。自然環境内では代表的な常在菌の1つであり、人に対して病原性があります。抵抗力の弱い高齢者や赤ちゃん、慢性的な疾患を持つ方などに感染することが多いようです。

 感染してしまうと、色々な症状を引き起こし、時には死に至らしめることもあるほどです。

 しかし、健康な人であれば、手洗いうがいで防ぐことができます。

 おむつ内に、綺麗な緑色の尿が出ていたら、感染の疑いがあります。

 

その他にも・・・!

その他にも色んな病気に感染している患者さんを見てきました。

 

●ルーエス(梅毒)●A、B、C型肝炎 結核 疥癬(かいせん)●白癬 O157 ●蜂窩織炎 ●ノロウイルス ●セラチア菌など・・・。そして、毎年のように感染者がでる【インフルエンザ】

 

 ざっと記憶しているだけでこれくらいの感染症が出てきましたが、どの感染症も予防法は多少違うものの、基本的にはプラスティックグローブ、ビニールエプロン、マスクを正しく装着していれば予防は出来ます。なので、安心して下さい。今のところ、保菌はしているかもしれませんが、発症はしたことありませんから・・・(笑)!

 

 その中で、最も注意するように指導されたのが【結核】でした。結核菌は感染者が咳をして、飛沫した菌を吸入すると感染するのですが、普通のコンビニなどで売っているマスクの予防では物足りないようです。【N95マスク】というかなり繊細な菌も予防できるマスクを装着する必要があります。

 

 また、結核は過去の病気と思っている方が多いと思いますが、最近になって増加傾向であると聞いていますので、どうぞご注意下さい!

 

では、そもそも何故感染するのでしょう?

 

感染の経路は・・・?

主な感染経路は5つあります。

 

①接触感染

患部に接触して感染します(疥癬、梅毒、HIVなど・・・)

 

②飛沫・空気感染

患者の咳やくしゃみなどによって空気中に飛び散った病原体を吸い込むことで感染する場合(インフルエンザ、結核など・・・)

 

③経口感染

病原体が水や飲食物に混じって口から入って感染する場合(O157、コレラ、腸チフスなど・・・)

 

④経皮感染

病原体が皮膚の傷口を通って侵入し感染する場合(破傷風、狂犬病など・・・)

 

⑤昆虫による媒介

昆虫に媒介された病原体によって感染する場合(マラリア、日本脳炎など・・・)

 

 

感染症予防3原則

①感染源の除去

感染症とわかった時点で、感染の拡大防止を図るため、周囲との接触を避ける(感染者を隔離する)

 

②感染経路の遮断

体内に病原体を入れない対策をする(手洗いうがい、マスクの着用)

 

③抵抗力を高める

体内に侵入した病原体と戦う力【体力・抵抗力】をつける。

 

基本は手洗いうがい、周りに風邪を引いている人がいた時や抵抗力がない時はマスク装着、あとはしっかり睡眠をとって、元気な朝を迎えましょう!

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