やさしい介護学

12年間の介護職体験談と今伝えたいことを思いのままに綴ります。

水分介助と食事介助

     勤務4日目

 連勤4日目の日は、連日の初体験業務の上に、がちがちに緊張していたこともあり、さすがに疲れていました。翌日が休みとなっていたため、何とかこの日を無事に乗り切れることを祈りつつ、本日の業務に取り掛かかりました。

 

 この日は入浴や浣腸の日ではなかったため、午前中は患者さん一人ひとりの身体を拭いたり、おむつ交換、いわゆる【清拭=BB=Bed bath】を行いました。

 

 BB終了後、おむつ交換の時に出たゴミ類をポリ袋に入れ、それを1階のゴミステーションの保管庫に捨てに行きます。60人分のおむつを交換するとなると、大きいポリ袋にぱんぱんに詰め込んで、3~4袋分になります。

 

 尿や便、温かいお湯で汚れた部分を洗い流した水分も入っているため、一袋がなんと重いこと!当分の間、下っ端の自分は、こういう雑用業務を率先してやるべきやろな、と思いつつ元の3階に戻るのでした・・・。

     水分介助

 この日指導してくれた先輩介護士は、若い女性でした。次に何をするか聞くと、「水分介助です。」とのこと。水分介助?もうすぐ昼食なのに、水分介助?少し困惑していると、詳しく説明してくれました。

 

 「介助を必要としている高齢者は、発汗、排尿、排便などで予想以上に水分が失われることがあり、定期的に水分を補給しないと脱水状態になります。特に高齢者は、脳の機能が低下しており、喉の渇きを感じにくくなっているので、意識して水分補給をしないといけません。それと、昼食前に、喉の通りをよくすることで、誤嚥(喉詰め)の防止にもなります。」

 

 へ~、若いのにすごい!この子よく勉強してる!と、驚いてしまいました。すると、その先輩は、水分介助を必要としている患者さんの病室へ入っていき、各患者さんに配られたお茶をコップに移し替え、何やら【白い粉】を入れてスプーンでかき回しています。その様子を観察していると、何やらはちみつのようにドロッとした液体に変わっていました。まるで、中華料理のあんかけのような、あのドロッとした感じです。

 

 そのとろっとろのお茶を患者さんの口元へ持っていき、ゆっくりと飲ませていきます。ひと口づつゆっくりと、飲み込んでいる様子を目視で確認しながら、約100㏄ほどのお茶を介助していました。

 「先程入れた白い粉は、片栗粉ですか?」と質問すると、「いえっ、トロミ剤です。」と、無表情で、素っ気ない答えが返ってきました・・・。

     食事介助

 水分介助が終わると、昼食の準備に取り掛かります。まずは胃瘻から経管栄養による食事をする方から準備を始めます。経管栄養を入れる専用ボトルに栄養剤を入れ、ベッドの上の方に天井からぶら下がっている点滴棒と呼ばれている棒があり、それにボトルをぶら下げます。

 

 しばらくしてから看護師がボトルにつながっている管を胃瘻チューブに接続し、食事(注入)が始まります。その方の持病、栄養状態、体重、吸収率などを考慮し、栄養剤の種類や量が違っていました。早い方で約15分、遅い方となると1時間かけて栄養剤を落としていました。残りの約半数の30人がお口から食事をします。

 

 車椅子へ移乗できる方は、2階にある食堂へ誘導し、残りの方は病室でベッドに座った状態で食べることになります。

 

 約10人の患者さんを食堂へ誘導し、決められたテーブル席へ案内後、食事中に食べこぼしがある方には、撥水効果のあるエプロンを用意し、食事が来るまで、音楽を聴きいたり、テレビを見てもらいながら待ってもらいます。

 

 しばらくすると配膳車が各患者さんの食事を乗せて運ばれてきます。その配膳車はよくできており、一つのお膳の収納スペースが、保温と冷蔵ができる機能が付いており、温かい料理と冷たい料理を同時に乗せて移動できるとても便利な機械でした。