やさしい介護学

12年間の介護職体験談と今伝えたいことを思いのままに綴ります。

僕が介護という職業を選んだ理由

      介護職との出会い

 僕は現在、介護福祉士として介護施設で働いています。今年で13年目になります。

 13年前、僕は失業中でした。仕事を辞めて、3か月が過ぎようとしていました。特にやりたい事はなく、漠然と自分の将来に不安を抱えながら、次の職業は何にしようかと思い悩んでいました。

 

 職歴は、飲食、機器メンテナンス、商社、小売り、教育関係など、職を転々としてきたので、次に就く仕事は一生もの、いわゆる天職といえるものにしようと考えていました。そのため、目先のメリットというよりは、20年後、30年後も安定している職業を探すことにしました。

       就活

 平日はハローワークに通い、そこには、僕と同じような失業者があふれ返っていました。求人情報を閲覧しようにも、数十台の閲覧専用のパソコンが埋まっていることがよくあり、順番待ちをする日も珍しくありませんでした。

 

 待ち人数が書かれたカードを手渡され、順番を待っているとき、いつもハローワークにくる人々を観察していました。若い人からお年寄りまで、様々な人が来ており、以前はどんな仕事をしてたのかな~と、想像しながら順番を待っていました。順番が来ると、自分専用のパソコンの席に座ります。

 

 まずは、基本情報を入力します。性別、年齢、雇用形態(正社員、パート)、希望職種、希望賃金、勤務地などなど。入力し終えると、自分にふさわしいと思われる求人情報をコンピューターがピックアップしてくれて、新しく追加になった求人順に閲覧できるようになっており、時間制限は30分と結構短いので急いでみていく必要があります。

 

 30分を超えたら、画面の下の方に、制限時間の30分を超えています、とスクロールが流れるシステムになっています。気に入った職業があれば、プリントアウトした応募用紙をスタッフの方に渡し、面談が可能かその会社の担当者にその場で連絡を取ってくれて、面接の日程が決まるという流れになっていました。

         決断の時

 このようにして、3か月以上過ごしたのですが、いまいちこれといった職業が見つかりませんでした。しかし、これ以上無職のままでいられるほどの貯えもありません。気持ちは焦る一方です。ここまできたら、20年後、30年後も安定してそうな仕事で、自分ができそうなら、トライしよう!と決めました。そこで、閲覧の基本情報に、未経験歓迎、資格不問、経験不問、年齢不問と入力すると、介護職 がヒットしました。できるかどうか少し悩みましたが、もうそんなことは言ってられません。すぐに応募用紙をプリントアウトし、スタッフ持っていき、面談日を決めてもらいました。

         面接

 面接は僕の他に、女性が3人いました。4人そろって、同時に面談が始まりました。女性3人は経験者で、面談の内容を聞いていると、専門用語がバンバン飛び交っています。今思うと、そんなに難しいことは言っていなかったのですが、その当時はちんぷんかんぷんです。面接官は、事務長さんと看護婦長さんでした。僕の面談の様子です。

 

婦長 「介護職の経験はありますか?」

僕  「ありません」

婦長 「今までにお年寄りのお世話とかしたことありますか?

僕  「ありません」

婦長 「では何故、経験のない介護職をしようとしたんですか?」

僕  「募集要項に経験不問と書いてあったからです」

婦長 「・・・・・」

僕  「いや、あの~、将来性を感じたからです」

婦長 「・・・・・わかりました」

         結果

 と、こんな感じで面接が終了しました。率直に、【終わったなっ】と、思いました。僕一人が未経験で、全くアピールできなかったので、当然不採用だと思っていました。

 しかし、数日後、婦長さんから電話があり、「一度やってみますか?」とのお言葉をいただきました。こうして、僕は介護士として働くことになったのです。