やさしい介護学

12年間の介護職体験談と今伝えたいことを思いのままに綴ります。

腰痛に絶対ならないと思っていたのに、なってしまった話

とうとう腰を痛めてしまった!

 全く根拠はありませんが、自分は絶対に腰を痛めない、腰痛持ちにはならない自信がありました(笑)!学生の頃、サッカーと陸上競技をやっていたこともあり、ある程度がっしりとはいかないまでも、そこそこ筋力はありましたし、多少ボディーメカニクスの知識はありましたので、腰痛とは無縁?であると思っていました。

 

 ボディーメカニクスとは、介助にかかる力を小さくするとでも言いましょうか?力任せに利用者を抱えたり、持ち上げたりせず、無理なく体の向きを変えたり、移動させることができるようにする技術の事ですが、持ち前の筋力と技術とで何とか腰を痛めずに6年間働いてきました。

 

7年目の差し掛かって・・・

 

 入浴介助をしていた時のことです。車いすに座っていた入居者を2人介助で座椅子式の入浴チェアーへ移乗しようとした際、1人は頭元、僕は足元を持ち、平行移乗しようとしていた時のことです。

 

 いつものように足元を持ち、そ~っと身体を持ち上げた時、何か【ゴキっ】いや、【ブチっ】というような感覚が腰のあたりに走り、それから何とも言えない違和感がもやもやと付いている感じが続きました。

 

 何が起こったかわからないまま、腰に違和感を感じながらも入浴介助をつづけていると、時間が経つにつれ、腰の周りに重~いおもりを付けているような感覚になり、痛みがだんだん出てきました。

 

 【これはいつもとは違う!これが腰痛???】

 腰痛を経験したことがなかったので、この痛みが腰痛なのかわからなかったのです。

 

 さらにしばらく時間が経つと、ほんの少し身体を動かしただけで、針を刺したかと思うような痛みが腰のあたりに感じるようになり、これ以上働けないと判断し、上司に報告すると、「帰宅する?デスクワークに切り替える?」と言われ、帰りたかったけど、あまりにも痛いので、少しデスクワークをしてから帰ることにしました。

 

 とにかく腰が曲がらない!体を動かすと、激痛が走るようになっていました。それでも何とか帰宅しなければなりません。

 

 帰宅順路は 施設→徒歩→バス→電車→徒歩→自宅 約1時間かかるのですが、一歩一歩足を前に出す事もままならない状態で、歩くのが精一杯な状況でした(笑)!

 

 でっ、どうやって治したかというと、自然に身を任せて完治!結局、病院や接骨院など医療に頼ることなく、自然に治しました(笑)!

 

 たまたま連休ということが幸し、体操、ストレッチ、軽い運動を2日間続けると、かなり改善し、1週間ほどで全く痛みは消えました。とにかく僕は、病院が嫌いで、歯医者以外は全くと言っていいほど行ってません!薬も飲みません!かなり変わったやつです(笑)!

 

その数年後に、違う痛みが?!

 一度は完治した腰痛でしたが、数年後にまた痛みが出てきました。ただ、以前感じた痛みではないのです。同じ姿勢を続けてから、身体を動かすと腰の奥?に痛みを感じるようになりました。

 

 例えば、電車で10分程立ったまま同じ姿勢でいると、腰に痛みを感じるのです。同じ姿勢で数分座っていても腰に痛みを感じるようになり、これはどうもおかしい?ひょっとして、骨に異常があるのでは?椎間板ヘルニアなんてこともありえるし・・・? 多少不安を感じたのですが、病院は嫌いなので、友人おすすめの接骨院で見てもらうことにしました(笑)!

 

腸腰筋に歪み!?

 はいっ、初めて聞きましたよ、【腸腰筋】って!インナーマッスルとも言われているようです。

大腰筋+腸骨筋=腸腰筋と言うそうです。腸腰筋が悪い状態になっていると、腰痛になるリスクがあるようです。僕はズレてる、って言われました。また、マッサージなどの外部からの刺激は届きにくいようです。

 

 3回ほど通いましたが、最初の10分は脚に電気マッサージを当てて、その後先生に矯正してもらうという治療法でした。腸腰筋が歪んでいるという原因がわかったので、後は独自に調べて、毎日ストレッチを行うと、腰痛はほぼ治りました。現在痛みはほとんどありません。

 

 賛否両論はあると思いますが、今回の腰痛に至っては、専門家の意見を参考にし、自分の身体と対話しながら、治療していきました。今のところ問題ないようです。

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動きったきり老人?に苦戦した話

寝たきり老人よりも大変な、動きったきり老人

 利用者さんには色々なタイプの方がおられます。軽度の認知症や障害を持たれた方はケアスタッフの介助をほとんど必要としない、自立型の方がおおいですね。介護度でいうと、要支援~要介護1・2くらいの方。こういう方は、コミュニケーションも特に問題なく取ることができます。

 

 逆に重度の障害や認知症状を患っている方は、スタッフの介助または介入の必要性が多くなってきます。寝たきりの利用者さんだと、食事、排泄、入浴だけでも相当な援助が必要になってきます。ただ、ある程度計画的に行動しやすいことが多いので、それほどストレスを感じることなく、ケアを行うことができます。

 

 今まで一番苦労?というか苦戦してきたタイプの利用者さんは【行動的認知症】とでも言いましょうか?とにかく寝たきりではなく、動きったきりのタイプです(勝手に作ったことばです(笑)!)。経験談を2つご紹介します。

 

夕方になると家に帰ると言い出す方の例

 上島さん(仮名)という80代のおじいさんは、夕方になると「もうそろそろ家に帰ります。」と言い、帰宅準備をして、出て行こうとする方がいました。色白で、とてもやさしくて、決して怒ったりしない物腰の柔らかい方でした。

 

 毎日にように帰宅願望の申し出がある方で、その都度スタッフが入れ代わり立ち代わり対応して「晩御飯を食べてからにしましょう!」「バスはもう終わったので、明日にしましょう!」など、なんとかその場をやり過ごしていました。その都度しぶしぶ納得してくれていましたが・・・。

 

 ある朝8時ごろ、ちょうど僕が夜勤明けの勤務中の出来事です。あるスタッフが絶叫!「上島さんが消えた!」全フロアを探してもいません。スタッフ全員でベランダ、食堂、浴室あらゆる所を探しまくりましたが、見当たりません!いよいよまさかの【無断外出】いやいや【脱走】といってもいいかもしれません!

 

 そんなことを考えていると、スタッフから1本の電話がありました。「今、上島さんと一緒にいます。出勤途中、駅に向かって歩いてるところを発見しました。今から一緒に施設に向かいます。」とのこと。何という幸運!胸をなでおろしました。

 

 その後、スタッフ間で、何故上島さんに帰宅願望があるのかを話し合った結果、今いる施設やスタッフに対して、

●落ち着くことができない

●自分が自分らしく生活できない

●自分の気持ちを受け止めてくれない

という意見が出ました。その後、なるべく否定的な言葉を使わずに、寄り添った言葉がけをすることで、少しづつですが、家へ帰りたいという言葉が減ってきました。

 

究極の睡眠障害の例

 寝ない方は困ります(笑)!睡眠障害の方には色々出合いましたが、たぶんこの方が振り切った状態でしょう?!

 

 長田さんという90代のかわいいおばあちゃんです。足が不自由で車椅子を使用する方で、いつもニコニコしており、何を言っても絶対に怒りません(笑)!「ハイハイ、わかりました。」がいつもの口癖です。そんなかわいい長田さんも、段々と認知症状が進んで行き、寝つきが悪くなってきました。

 

 高齢になると、若い時に比べて睡眠が浅くなったり夜中に目覚める回数が増えることはよくあると思いますが、高齢+認知症になると、寝つきが悪くなり、不眠になったりします。さらに、夜間に活動的になったりします。

 

 このようなことは介護施設ではよくある事なので、ある程度の対応策というかノーハウ?はあるので、当然色々試しました。

●日中の活動量、運動量を増やし、昼寝は極力避ける

●カフェイン入りの飲料は飲まない

●就寝環境を調える(室内温度、湿度、部屋の照明など・・・)

●アロマでリラックスしてもらう

●定期的に家族に来てもらい、精神的な不安を取り除く

 

 とにかくできることは全てと言ってもいいくらいやりましたが、全く効きませんでした。全くです。それどころか、日に日に悪化してきました。夜、ベッドへ誘導し、臥床を促すも、数分・・・いや、数秒でむくっと起きてきます。

 

 足が不自由なため車椅子ごと詰所でスタッフと過ごすことが多くなり、その間ず~っとスタッフにしゃべりかけてきます(笑)。「仕事中なので、少し静かにして下さい!」と言っても、数秒後には、しゃべりかけてきます。とにかく、24時間不眠でしゃべり続けるのです。長田さん本人も相当疲れていて気の毒に思いましたが、正直これには参りました!

最後の手段?!

 足が不自由ですが、立とうとするので、目が離せません。何度も転倒し骨折もしています。ですが、他にも利用者さんがいますので、付きっ切りにも限界があります。そこで、ドクターに相談すると、睡眠導入剤が処方されました。これで寝てくれるかな?と思いましたが、全く効かない(笑)!少しは寝るのですが、数分後にはむくっと起きてきます。もう万事休すか?と思いました。

 

 でっ、本当に寝ないので、長田さんの様子がおかしくなってきたんですね!表情は険しくなり、怒りっぽくなり、しゃべり続けるんですが、呂律が回らない、唾液を垂れ流しながらしゃべりつづけるようになり、これは本当に命にかかわるほど危険と判断され、最強の睡眠薬を処方されました。その結果どうなったと思いますか?

【2日間寝続けました!】

 2日間1回も起きずに、寝続けたんです。死ぬと思いましたよ(笑)!その後薬の微調整を行い、何とか夜に睡眠をとれるようになりましたが、ストレスを感じる事例でした。

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重い気持ちで書く【認知症】のこと!

介護職を始めたら、避けては通れない道

 今回は、認知症の事について書こうと思うのですが、認知症の事を考えると何故か心が重くなります(笑)!今まで色々と悩まされてきましたからね~(笑)!介護の現場では認知症の方と関わらざるをえませんから!

 

 認知症と一言でいっても、脳萎縮やら脳血管障害やらからきたりやら、ま~いろいろあって、その利用者の既往歴、性格、生活歴なども相まって、その方独自の認知症が存在するので、対応策が難しい事例がいっぱいありました。

 

 もちろん現在もどっぷり認知症の方との関わりは続いていますが、残念ながら、魔法のような特効薬は存在しません。なので個別に対応し、できるだけ楽しみながら?ケアライフを送っているというのが現状です。

 

 とっ、その前に、認知症の現状を見てみましょう!

 

認知症患者数って?

平成28年度版 高齢社会白書によると

2015年は、500万人 10年後の2025年には、700万人まで増加、僕がじいさんになる2050年は、1000万人を突破するとされ、この頃になると、周りには認知症の爺さん婆さんだらけという予測が立てられいます。

 

 東京の人口が1300万人なので、極めて恐ろしい数字であることが容易に理解できます。このまま年を取ると、自分が認知症になる確率は高いですし、なると思っていた方がいいでしょう。一番期待したいのは、この頃に【特効薬】が開発されていればいいのですが、確率的には半々と思っています。

 

 でも、このまま指を加えて認知症になるのを待つのは絶対に嫌ですし、何か対策を立てねばなりません。いわゆる、【認知症予防】【健康寿命を延ばす】という考え方が重要になってくると思います。予防法や健康寿命については、おいおいお伝えしようと思います。

 では次に、認知症の何が困るのか考えてみます!

 

認知症のとらえ方

 認知症にかかっても、軽く10年は生きます。そういう方といっぱい出合ったし、見てきました。もう一度言いますが、か~るく10年です!その間、徐々に認知機能が低下することが多く、様々な変化が起きてきます。

  

 初期、中期、後期と段階を追って、変化すると言われています。その段階ごとに、自分の現状をどうとらえ、受け入れてることができればいいのですが・・・難しいのが現状です。やはり、身近にいる人が、今どのレベルにいるのかを見極め、対応していく必要があるように思います。

 

人間学的視点

 また、介護の分野では、認知症を【人間学】という視点でとらえることもあります。年を重ねていくとともに、物忘れをすることが多くなってゆき、また今までできたことができなくなったりするなど、若いころの自分と重ね合わせ、【老い】と向き合わなければならない時が必ず訪れます。

 

 そんな【老いた】自分を受け入れることができればいいのですが、【自立した個人】こそが価値のある存在であると感じている方は、受け入れがたいでしょう。

 

自分の【老い】を受け入れることができない3つの【型】

●現実を受け入れがたいと、どうしても周りに暴言を吐いたり、時には暴力で訴えたりすることがあります。この時期を【葛藤型】

→社会的に地位の高い人、元教師や医師、一流企業などに勤めていた方がなりやすいとされています。いわゆるプライドの高い人ですね!

 

★対応策→プライドが満たされるような場面、例えば自分が社会に必要とされているとか、周りからありがとうとお礼を言ってもらえる機会を作ると良いようです。

 また、プライドが高いので、地位の高い人からの指示は受け入れやすとされています。今もこういうタイプの方は、ドクターや看護部長、施設長などに協力してもらっています。効果的ですよ!

 

●心の中だけで、若いころの自分に戻ってしまう【回帰型】

→昔に仕事や家事を頑張ってきた人や他人から頼りにされてきた方がなりやすいとされています。

★対応策→過去と現在を取り違えてしまっているため、その当時の役を演じると効果的です。役を演じきっていると、しばらくしたら落ち着くことが多いですね。

 

●現実から逃避して、自分だけの世界に引きこもる【遊離型】

→おとなしい人、素直な人、自己主張が少ない人がなりやすいとされています。暴力、暴言、徘徊といった問題行動があまり発展しないのもこの型の特徴です。

 ★対応策→自分の世界にどっぷりと浸かっていることが多いので、無理やり現実に引き戻そうとしてしまうと、かえって殻に閉じこもることがあるので、言葉がけがとても重要になってきます。

 この型のタイプは、気分転換がとても効果的なので、音楽療法、園芸療法、アクティビティーなど、少しでも楽しい時間を提供でき、笑顔が出れば、いい方向に向かう可能性が高くなると思います。

 

家族や利用者さんがどの【型】にいるかを考えてみるのも解決につながるかもしれません。

 

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疥癬、感染、大混乱!

疥癬(かいせん)が集団感染に発展した話

 老人保健施設で働き始めて3年を過ぎた頃のお話しです。いつものように利用者さんの清拭を行っている時、4人部屋に入院しているある利用者さんの身体に、発疹ができていることに気づきました。

 

 体に発疹ができることは日常的によくあることだったので、いつものようにオイラックスという痒みに効く軟膏を塗っていたのですが、どうも痒みが治まる様子はなく、日に日に発疹部分の面積が広がり、かゆみの程度も増しているようでした。

 

 さすがにこれはおかししということで、詳しく検査をしてもらったところ、【疥癬】に感染していることが判明したのです。

 

 【疥癬】に感染していることが判明するとすぐに、他の利用者に感染しないよう1人部屋に隔離し、予防対策を行ったのですが、時すでに遅し、数日後、4人部屋にいた他の3人にも感染していたことが判明しました。

 

 更にさらに、その数日後、感染の勢いは治まらず、60人いた患者さんの約半分に当たる、30人まで感染が拡大してしまったのです!

 

 では、【疥癬】とは、いったいどのような感染症なのでしょうか?

 

疥癬とは?

 疥癬とは、【ヒゼンダニ】という肉眼では見えない0.4mm程の小さなダニの感染によって、発疹やかゆみがみられる疾患です。

 

 ヒゼンダニは、人の皮膚の角質層に寄生し、卵を産み付け、約1~2か月の潜伏期間を経て、腋下やお腹の周辺、陰部などに発疹が現れます。吸血性ではありません。

 

 特徴としては、とにかく我慢できないほどかゆみが強く、また指の間に【疥癬トンネル】と呼ばれる細長い線上のぶつぶつが現れます。これは、角質を餌にして角質内でどんどんヒゼンダニが増えている状態です。

 

感染経路は?

 最初に疥癬が発覚した方は、入院間もない方だったので、入院後に発症し、看護師・介護士が媒介者となった可能性があります。

1か月間の対応

 30人も感染してしまったので、その後の対応、対策がとにかく大変でした。ざっと、まとめると!

 

①30人を隔離する

2~4人部屋を数部屋用意し(なるべく端っこの部屋)、感染患者を隔離し、治療中は面会も制限していました。また、入室する際、専用のエプロンを着用し入室していました。ベッド、床頭台、私物の荷物など、全部移動しなければならないので、かなりの大移動でした!

 

②毎日入浴

入浴する約1時間前、首から下全身、べっとべとに【ダニを殺す薬】を塗布し、シャワー浴を実施し、入浴後、かゆみ止めの薬をこれまたべっとべとに塗布していました。感染者は午前中に集中し、午後は一般の方が入浴するなどして、感染者がこれ以上出ないよう防止策を立てながらの実施となりました。

 

③毎日リネン交換

シーツ、包布、枕カバー、衣類全て、毎日交換していました。当然感染症扱いになるので、ビニール袋に入れて、一般のリネン類とは区別していました。

 

④毎日そうじ

ピューラックスという、塩素系の殺菌消毒剤を使用し、病室の床、ベッド周り等を毎日清掃。

 

以上の対応を約1か月続けた結果、見事に疥癬はなくなりました。とにかくしんどかった!

 

約1か月の間、利用者さんは、本当に苦しかったと思います。とにかく強烈に痒いようで、中には血が噴き出るまで掻きむしる方もいたほどです。

 

しかししかし、これだけでは終わらなかったのです。

 

スタッフが感染してしまった!!!

 集団感染が落ち着こうとしていた時、スタッフの3名が感染してしまったのです。

 

 我々スタッフは当然感染しないよう、細心の注意を払い対応していたのですが、やはり入浴の時や移乗の時などに、どうしても利用者さんの肌に触れることや、脱いで間もない衣類に触れることがあるため、感染リスク0%に抑えることは不可能に近いのです。

 

 更に、そのスタッフの1人が、子供とご主人にまで感染してしまったのです。本当に気の毒でした。患者さんのために一生懸命に働いた結果、スタッフの家族にまで被害に及んだ今回の集団感染。精神的にも肉体的にも、本当に大変な1か月でした。

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ADL とQOLの違い

たまに混乱する【ADL】と【QOL】!

 利用者のケアプランを作成するときに、必ず出てくるアルファベットが【ADL】【QOL】ではないでしょうか?よく使っている割には本当に理解していないというか、混同している時があったりするので、この機会に自分に対して勉強し直そうと思います(笑)!よろしければお付き合い下さい!

 

 まずは【ADL】:日常生活動作ですよね!健康な人が、何気なくしていることです。

具体的に言うと、[人が生活するうえで必要な基本的な動作]となります。

 

 例えば、朝起てから~●目覚める→●座る→●立つ→●トイレに行く●→手を洗う→●顔を洗う(シャワーを浴びる)→●着替える→●朝食を食べる→●歯を磨く・・・。と、このような動作ですよね!

 このような一連の動作を【身の回り動作】と言います。人が生活するうえで、1日も欠かすことができない基本的な動作郡が次の5つです。

 

①食事動作 ②排泄動作 ③更衣動作 ④整容動作 ⑤入浴動作 となります。

 

 さらに進むと、生活するうえで、必要な動作群を手段的ADL【IADL】と言います。

例えば、①食事の準備と調理 ②調理器具の扱い ③洗濯や掃除 ③金銭管理 ④服薬管理 ⑤買い物や外出 ⑥乗り物に乗る ⑦趣味のための活動など・・・。

 

 このような一見当たり前に思われる動作が、年を取るとともに、また病気などで動作が困難になってきた時に、僕たちのような介護士の援助が必要になってくるというわけですね!

 

 次に【QOL】:生活の質ですね!ざっくり言うと、今まで生きてきた価値観のまま、自立した生活ができ、生きがいを持って、満足のいく生活を送る、ということだと思うのですが、いかがでしょうか? 具体的に言うと、

 

①生命の質→病気ではなく健康でいること

②生活の質→自立した生活を送ること

③人生の質→役割を持って生きること

④生きがい→満足感を持って生きること

 

【ADL 】と【QOL】の関係とは?

ここでお分かりのように、

【ADL】→身体的要素

【QOL】→心理的要素

 

 【ADL】【QOL】とのバランスが非常に重要になってくると思います。

 【ADL】が低下するとともに、いままで自分でできていたことがだんだんとできなくなり、満足感が得られなくなる、いわゆる【QOL】が低下する可能性が高くなります。すなわち、【QOL】は【ADL】の向上や低下に伴って変化しやすい傾向にあると言えます。

 ということは、【QOL】を満足なものにするためには、【ADL】能力の維持または改善が重要になってくると言えそうです。

 

身体機能の維持と改善

 最もお勧めする運動は【歩行】です。

 【歩行】は、血の巡りを良くし、肩こり、冷え性の改善になります。さらに体力・筋力を維持し、生活機能低下の予防にもなります。また精神的には、認知症の低減、気分転換やストレス解消にもなります。しかし、急激な運動は、心臓や血管に大きな負担がかかるので、やりすぎには注意が必要です。

 

 

それでも【ADL】が低下した時は・・・?

 障害の有無にもよりますが、【ADL】改善のアプローチとして、以下の3つを提案したいと思います。【QOL】の基本的な考えは、なるべくストレスのかからないように、毎日を積極的に楽しく生きること!ですから!

①環境の改善

住まいの環境を見直す→階段に手すりを付けたり、トイレを和式から様式に変えたりします。福祉住環境コーディネーターに相談してもいいと思います。

 

②福祉用具の利用(障害や残存能力を考慮して)

食事→お箸の代わりにスプーンやフォークを使用します。

歩行→杖、シルバーカー、歩行器、車椅子を使用します。

 

③代償機能の利用

右手が麻痺した時に、左手で食べたり書いたりするように、残された手などを巧みに利用して動作を行うことをいいます。

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感染症いろいろ!

感染部屋の存在

 老人保健施設に勤めて間もない頃、先輩介護士から、【感染部屋と言われている病室があり、一般病棟と少し変わったルールがあるから、きちんと守るように!】という指示を受けました。

 

そのルールとは・・・?

 

①使用済みのリネン類(シーツ・包布・病衣)は、【感染症】と書かれたビニール袋に入れ、一般のものとは別にしておく。

 

②入浴の順番は、最後、または最後の方にする。

 

③おむつ交換は、必ずプラスティック手袋を装着する。

 

④入室時は、マスクを着用する。

 

⑤リネン交換時は、プラスティックエプロンを着用する。

 

何となく重々しいルールで、どことなく近づきたくない雰囲気を醸し出していました。

 

では実際どんな感染症の患者さんが最も多かったかというと・・・

 

●MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)

 患者さんの鼻、口腔内、陰部などに保菌している場合があるため、おむつ交換など接触した後に、手洗いうがいが必要です。

 普通健康な人は感染しても発病しませんが、高齢者、赤ちゃんなど抵抗力の弱い人は発病しやすいようです。

 発病すると微熱が続き、なかなか下がらず、肺炎を繰り返し、肺血症をおこすこともあります。

 

 

●ピオ(緑膿菌)

 水中や土壌といった自然環境や、人や動物の皮膚、便、尿などに発生することが多い細菌です。自然環境内では代表的な常在菌の1つであり、人に対して病原性があります。抵抗力の弱い高齢者や赤ちゃん、慢性的な疾患を持つ方などに感染することが多いようです。

 感染してしまうと、色々な症状を引き起こし、時には死に至らしめることもあるほどです。

 しかし、健康な人であれば、手洗いうがいで防ぐことができます。

 おむつ内に、綺麗な緑色の尿が出ていたら、感染の疑いがあります。

 

その他にも・・・!

その他にも色んな病気に感染している患者さんを見てきました。

 

●ルーエス(梅毒)●A、B、C型肝炎 結核 疥癬(かいせん)●白癬 O157 ●蜂窩織炎 ●ノロウイルス ●セラチア菌など・・・。そして、毎年のように感染者がでる【インフルエンザ】

 

 ざっと記憶しているだけでこれくらいの感染症が出てきましたが、どの感染症も予防法は多少違うものの、基本的にはプラスティックグローブ、ビニールエプロン、マスクを正しく装着していれば予防は出来ます。なので、安心して下さい。今のところ、保菌はしているかもしれませんが、発症はしたことありませんから・・・(笑)!

 

 その中で、最も注意するように指導されたのが【結核】でした。結核菌は感染者が咳をして、飛沫した菌を吸入すると感染するのですが、普通のコンビニなどで売っているマスクの予防では物足りないようです。【N95マスク】というかなり繊細な菌も予防できるマスクを装着する必要があります。

 

 また、結核は過去の病気と思っている方が多いと思いますが、最近になって増加傾向であると聞いていますので、どうぞご注意下さい!

 

では、そもそも何故感染するのでしょう?

 

感染の経路は・・・?

主な感染経路は5つあります。

 

①接触感染

患部に接触して感染します(疥癬、梅毒、HIVなど・・・)

 

②飛沫・空気感染

患者の咳やくしゃみなどによって空気中に飛び散った病原体を吸い込むことで感染する場合(インフルエンザ、結核など・・・)

 

③経口感染

病原体が水や飲食物に混じって口から入って感染する場合(O157、コレラ、腸チフスなど・・・)

 

④経皮感染

病原体が皮膚の傷口を通って侵入し感染する場合(破傷風、狂犬病など・・・)

 

⑤昆虫による媒介

昆虫に媒介された病原体によって感染する場合(マラリア、日本脳炎など・・・)

 

 

感染症予防3原則

①感染源の除去

感染症とわかった時点で、感染の拡大防止を図るため、周囲との接触を避ける(感染者を隔離する)

 

②感染経路の遮断

体内に病原体を入れない対策をする(手洗いうがい、マスクの着用)

 

③抵抗力を高める

体内に侵入した病原体と戦う力【体力・抵抗力】をつける。

 

基本は手洗いうがい、周りに風邪を引いている人がいた時や抵抗力がない時はマスク装着、あとはしっかり睡眠をとって、元気な朝を迎えましょう!

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恐怖の健康診断

心から嫌いな健康診断

 僕は心から健康診断が嫌いです!今まで正社員として働いてきた他業種では、何とか健康診断を受けずにやり過ごしてきました。しか~し、医療機関に勤めることになってからというもの、強制的に受けなければなりませんでした。

 

 施設の決まりか?はたまた法的なものか定かではありませんが、とにかく1年に2回も受けなければなりません。そしてこの恐怖政治?は、現在も続いています(笑)!

 

何故、嫌いか???

 はい、あほです。あほみたいな答えです。

 

 それは・・・・・【注射が大っ大っ大っ嫌いっ!】なのです!そう、健康診断の注射と言えば、【採血】です!!!

 

 あきれましたか・・・(笑)!

 

 あの尖がった針先が、皮膚に突き刺さり、あろうことか、数秒から永くて1分以上も皮膚に突き刺さったままの状態で、待たなければなりません!

 

 その間、いままで出したことも見たこともないような脂汗、冷や汗が噴き出て、脇汗はびしょびしょ、鼓動はバクバク、気が遠くなってゆき、気を失いそうになるんです。もちろん、針が皮膚に刺さるところなんて、一度も見たことはありません。恐ろしくて見れませんよ!

 

記憶をたどれば・・・

 医療業界で働く前に打った最後の注射は、いつだったか記憶を辿ってゆくと、確か、小学校か中学校に集団接種した【インフルエンザの予防接種】だったような気がします。

 

 逆に言うと、20年近く注射を打ってこなかったことになります。もちろんインフルエンザの予防接種も打ったことはありません。病院で勤めていても、インフルは任意だったため、受けなくて良かったのでした。ただ、僕以外のスタッフは、ほぼ全員受けていましたが(笑)・・・・!

 

 でも、僕は一度もインフルに罹ったことはありません。別に自慢ではありませんが・・・・(笑)!

 

変わったイベント?

 採血の当日、看護師に注射してもらうのですが、当施設では、看護師なら誰に注射してもらっても良い!というルールがありました。なので、注射が好き?な人は、あえて新人看護師の練習台に買って出る人もいました。僕はというと、そんな余裕はかけらもないので、当然【注射のうまい人】を選んでしまいます。ここはもう命がけですから(笑)!

 

 上手な人って、ほんの少し「チクッ」とするくらいで、ほとんど痛みは感じないんですね~!当然その看護師めがけて依頼するのですが、残念ながら休みの時もあるんですね!

 

 採血当日のある日、とんでもない悲劇が起きました・・・・!

 

皮膚で繰り広げられる、祭り縫い!?

 

 いつものように、注射が上手な看護師を探していると、新人看護師が僕の目の前に現れました。そして、恐怖の会話が始まりました!

 

新人看護師:「おはようございます!誰か探してるんですか?」

 

:「あ~っ、いや、あの~、〇〇さんか〇〇さんに採血してもらおうかと、探してるんですが・・・・」

 

新人看護師:「お2人とも休みですよ!私がしましょうか?」

 

:「えええっ!・・・・。いや~、いつもお2人にお願いしているので・・・。」

 

新人看護師:「私もできますから、遠慮しなくてもいいですよ!今すぐ用意しますから!」

 

:「えっ!ああっ、じゃ~、お願いしよっかな・・・。」

 

 ということで、あろうことか新人看護師に採血を依頼することになりました。

ここはもう腹をくくるしかありません!とにかく数分の我慢です!

 

 準備ができ、利き手の右腕を差し出すと、脇の下辺りをゴム紐でぎゅっと縛ります。

その次に、針を刺すであろう部分を丁寧にアルコール消毒をします。その上をさらに手の平でぱんぱんと叩き始めました。

 そうすることでさらに血管が浮き出てくると、注射器を取り出し、ねらいを定め、刺そうとしたところで、恐怖には勝てず、目を閉じてしまいました。

 

 すると、その直後に激痛が走り、あまりの痛さで、腕を動かしてしまいました!次の瞬間、見えるはずいない、刺した針先が、刺したところとは別の皮膚から出ているではありませんか!!!まるで、祭り縫い状態!

 

 「痛った~~~い!」絶叫です。

 

 やっぱり、注射は大っ嫌いです(笑)!

 


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