やさしい介護学

12年間の介護職体験談と今伝えたいことを思いのままに綴ります。

家族が【脳梗塞】になった時の話

突然やってくる【脳梗塞】

 数年前に起こった出来事です。当時64歳の義母から妻に電話があり、数時間前から頭痛がして、右手がしびれて、何となく意識がもうろうとしてきて、体調がすぐれない、とのこと。

 

 心配ではありましたが、口調はしっかりしており、側に義父もいたことから、今日はゆっくり休むようにと言って、電話を切りました。

 

 翌朝、義母の体調が気になり、妻が確認の意味を込めて電話すると、頭痛、めまい、右手のしびれに加え、口が動かしにくく、何となくしゃべりにくい、とのこと。

 

それを聞いて、僕は妻に一言!

 

【すぐに救急車を呼べ!!!】

 

一連の状況から、直感的に脳内に異変が起きていると感じた僕は、思わず妻に叫びました。脳疾患は時間との勝負だと聞いていたので、とっさの判断です。その後すぐに救急搬送され、精密検査を行い、【脳梗塞】が判明しました。

 

その後、1週間ほど入院したのですが、幸い早期発見ということで、点滴と薬物療法を行い、後遺症もなく退院することができました。

 

現在もお薬を飲みながら、定期的に病院で検査を受け、再発はしていません。ありがたいことです。

 

では、義母に起こった【脳梗塞】とは一体どんな病気でしょうか?

 

っと、その前に・・・

 

日本人の3大死因とは?

厚生労働省の発表による日本人の3大死因とは?

1.悪性新生物(がん)

2.心疾患

3.脳血管疾患

となります。

 

1位のがんは、日本人の2人に1人が【がん】にかかり、3人に1人が死亡すると言われています。

・【がん】→細胞の遺伝子が傷つくことによって起こる病気です。何らかの原因で細胞の遺伝子が傷つくと、異形細胞→【がん】となります。

 

がんに次いで死亡率が高いのが【心疾患】です。主な病名は

 

・【狭心症→冠動脈が動脈硬化などによって狭くなり、心筋に十分な血流・酸素が送り込めなくなり、痛みや発作が起こる病気です。

 

・【心筋梗塞】→冠動脈が完全にふさがり、心筋に血流が流れなくなる病気です。

 

脳血管疾患と後遺症

日本人の3大死因の第三位が【脳血管疾患(脳卒中)】となります。

 

症状は、脳の血管が破れたり、詰まったりするなど、脳を取り巻く血管の異常によって起こる病気です。

 

大きく分けて2つあります。

 

①血管が詰まる→【脳梗塞】

②血管が破れる→【脳内出血】

        【くも膜下出血】

 

 脳血管疾患の恐ろしいところは、身体の他の組織とは違って、【神経細胞がほんの数分間無酸素状態になるだけで壊れてしまい、再生することができない】のです。

 

それによって、発症した人の60%の人に後遺症が残ると言われており、ダメージを受けた部位や程度によって、現われる症状が違ってくるようです。

 

主な後遺症は大きく分けて3つあります。

 

①神経障害

・運動障害→最も多くみられる後遺症ですね。右脳か左脳か、損傷を受けた反対の手足に現れるマヒで、【片マヒ】と言われています。

 

・言語障害→咽喉や呼吸器、舌、あご、唇といった発語発音器官がスムースに動かすことができず、発声がうまくできなくなる障害です。

 

・嚥下障害→食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる障害です。

 

・排泄障害→膀胱やその周りの筋肉にマヒが起き、尿意や便意を感じなくなることにより、失禁・失便、うまく排泄ができないなどの障害です。

 

②高次機能障害

・記憶、思考、理解、計算、言語、判断、情緒などの【認知機能】に障害が起きた状態です。例えば、昔の事が思い出せない、新しいことが覚えられない、自分の部屋に帰れない、急に怒りっぽくなる、簡単な計算ができない、うまく言葉が出ない・・・など。

 

③感情障害

・夜になると、幻覚や幻聴に襲われ、暴れたり大声を出したりする。

・気分が躁鬱(そううつ)気味である。

・不眠

・感情のコントロールができず、些細なことで怒ったり笑ったりする

などです・・・。

 

 

 脳血管疾患の前兆とは?

上記のように、脳疾患になってしまうと、後遺症が残ってしまうので、最小限に抑えるためにも、わが身に起こった時の前兆を知っておいた方が良いと思います!

 

・【脳梗塞】→片側の手足のしびれ、顔面マヒ、ろれつが回らない、人の意見がわからない、字が書けない、めまい、吐き気など・・・。

 

・【脳出血】→突然の激しい頭痛、吐き気、嘔吐(おうと)、意識消失など・・・。

(※脳梗塞と違い、前ぶれなく、突然やってくるのが特徴です。)

 

介護士としての役割

実際、脳血管疾患の利用者さんは結構おられます。症状がそれぞれ違うため、その方の残存能力に応じて、ケア内容が違ってきます。

 

片マヒの方の移乗方法1つとっても、ナースや作業療法士に協力してもらいながら、その方にとって安全でストレスのかからない方法を皆で話し合いながら、決めています。

 

嚥下障害のある方は、食事の形態を見直したり、水分にトロミ剤を入れて、飲み込みやすいよう工夫したりしています。

 

脳血管疾患にならないに越したことはないのですが、もし発病してしまい、障害が残ってしまっても、僕たちのような介護士が存在しますから、少しは安心できるのではないでしょうか???

 

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毎年受講する虐待防止研修の意味とは?

高齢者虐待とは?

 毎年受けなければならない研修の一つに、【虐待防止研修】というのがあります。受講する機会が年に2回あり、2回とも受講できなければ、レポートを書かねばならないという罰ゲーム並みの宿題が課せられるため、休みであろうと夜勤明けであろうと、重い身体を引きずって研修場所に向かうことになります(笑)!

 

 研修の度に思うのは、

「今年も増えたな~!」

そうです! 虐待を受けた件数、相談件数、通報件数、全てにおいて過去最多の数字を叩き出しています。

 

高齢者に対する虐待の調査は、厚生労働省が高齢者虐待防止法に基づき、平成18年度から毎年実施しており、最新の平成27年度の高齢者施設で虐待と認められた件数は【408件】。26年度の300件(36%増加)を大きく上回っており、ほぼ10年連続で増加しているようなのです。

 

【408件】というと、ほぼ毎日、どこかで、1件以上の虐待が行われていることになります。あっ、このデータは、施設内の虐待だけですよ。家庭内(養護者)虐待ですと、【15,976人】となり、桁が違ってきますね・・・💦

 

では、高齢者の対する虐待の種類を簡単におさらいしてみましょう!

主に5つあります。

高齢者虐待の主な5つの例

 

①身体的虐待

暴力的行為ですね。

・殴る、蹴る、つねる。その他に、無理やり食べ物を口の中に入れる。

・薬を過剰に服薬させる(←もはや犯罪に近いですね)。

・身体拘束もここに入ります。

 

②介護・世話の放棄・放任(ネグレクト)

必要と思われる介護や世話をしない行為ですね。

・風呂に入れなかったり、不潔な状態のまま放置する。

・食事や水分を充分に与えない。

・排泄の介助をしない。

・同居人が身体的虐待を無視することも、ここに入ります。

 

③心理的虐待

言葉の暴力、無視、嫌がらせ等によって、精神的苦痛を与えることですね。

・怒鳴る、ののしる、悪口を言う行為。

・話しかけられたり、訴えを聞いても、意図的に無視したり、聞こえないふりをする。

・子ども扱いする。

・ナースコールを取らなかったり、電源をOFFにすると、ここに入ります。

 

④性的虐待

性的な嫌がらせですね。

・異性に対する、不必要な接触。

・入浴など、他の利用者に裸を見せたりする行為。

・排泄や入浴時、裸のまま放置すると、ここに入ります。

 

⑤経済的虐待

ご本人の金銭や財産を制限することですね。

・ご本人のお金を渡さない、使わせない。

・ご本人のお金(年金・預貯金)を勝手に使う行為。

・勝手に財産を売却したりする行為も、ここに入ります。

 

 虐待に至る原因とは?

①ストレス

単純に思いついたことを書きますね!高齢者はどんどん増えていますよね!それに伴って、高齢者施設やサービス提供事業者も増えていますよね!ただ、介護従事者の人数が圧倒的に不足しているという現実があります。全く追いついていないのです。

 

現在の介護人材不足は-12万人。2020年は-20万人。2025年には-38万人に達すると言われています。

 

当施設においても、介護職員の退職が決まったら、すぐに求人雑誌等に募集をかけますが、なかなか応募してきません。理由は色々あると思いますが、周りに新しい施設ができたり、待遇の面でほかの施設の方が良かったり、ひょっとしたら、変な噂が回っていたりするかもしれませんしね~💦

 

職員がマイナスになっても、利用者さんに対するサービスを変えることはできませんので、残業したり、休日出勤したり、欠員を補うべく、マイナスの人数のまま強引に業務をこなすことになり、その結果、疲れやストレスが虐待に繋がってしまう場合があると思います。

 

②認知症の方の対応

ちょっとした物忘れや、辻褄の合わないことを言っている程度なら、「認知症というものは、こういうものだよね~」と、自分を客観視しながら冷静に対応できますが、認知症が進んでくると、夜中に徘徊したり、おむつ交換や入浴拒否などの介護拒否が出てきたり、さらに暴力に発展することもよくあります。

 

そうすると思わず感情的になったり、同じ様なテンションで対応するスタッフがいますが、そういう人は、基本的に認知症の事を理解していないケースが多いと思います。

 

 高齢者虐待防止研修が必要な訳!

一番大切なことは、僕自身も含め、虐待していないつもりでも、

「あなたの行為、実は、虐待ですよ!」

と気づくことだと思います。いやっ、ほんとに!気づいてないこと多いと思います。

反省点いっぱいありますよ!自分で書いて、自分で反省しています!

ということで、高齢者虐待研修は、毎年必要というか、マストな研修ということになりそうです💦

 

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皮膚剥離をゼロにすることは可能か?!

必ず起きる皮膚剥離?

 介護現場で度々起きてしまう事故に【皮膚剥離】が挙げられるかと思います。

 

現在勤めている介護付き有料老人ホームでも、かなり気を使って介助しているつもりなのですが、いつの間にか身体の一部に【発赤】ができていたり、【打撲痕】ができていたり、皮膚がぺろ~んとめくれていたり】します。

 

その都度、看護師に報告し処置が必要であれば、その場で保護してもらうのですが、今のところ皮膚剥離を【ゼロ】に抑えることは難しいと言えそうです。

 

では何故、高齢者に皮膚剥離が起こりやすいのでしょうか?

 

高齢者の肌の特徴とは?

 この世で一番きれいな肌と言えば【赤ちゃん】ですよね!すべすべ、つやつや、もちもちで、弾力があり、とても美しいですよね!でも、構造は基本的に大人と同じなんです!

ただ、赤ちゃんの肌はとても薄く、大人の皮膚と比べると2分の1以下なので、ちょっとした刺激で傷ついてしまいます。って考えると、高齢者の皮膚と少し似ていますね!

 

ここで少し皮膚の構造の説明をします。

 

皮膚の仕組みは大きく分けて以下の3層で構成されています。

 

・表皮→肌のうるおいを保つ役割を担っており、水分が蒸発するのを防ぎ、水分調整をしてくれています。

 

・真皮→皮膚の保湿に重要な役割を担っています。ハリや弾力といった成分はここにあります。また、皮脂を分泌する働きもしてくれます。

 

・皮下組織→保湿の役割の他に、動脈と静脈が走っており、栄養分や老廃物の受け渡しといった働きをしてくれています。

 

ざ~っとですが、皮膚の構造を説明しました。

 

高齢者の肌の特徴とは、上記の機能が、歳を重ねるにつれ、衰えてくるのです。つまり、表皮と真皮が薄くなっていき、機能が低下していくのです。

 

つまり、皮膚の弾力の低下→皮脂の分泌の低下→皮膚の乾燥 となり、薄くて、かさかさで、しわしわで、もろい皮膚が出来上がるというわけです。もちろん、個人差はありますよ!

 

皮膚剥離が起きやすい状況とは?

基本的に、皮膚の皮が薄く弱くなっている高齢者は、何をするにせよ注意が必要ですが、腫れ物に触れるような扱いをしていると、転倒などさらに大きな事故につながる可能性があるため、最低限の予防策というか知識は持っている方が良いと思います!

 

そこで、皮膚剥離が起きそうな状況ベスト1の【入浴】を挙げたいと思います。

 

●入浴

皮膚剥離のリスクのオンパレードですね!本当に毎回、神経をとがらせながら、入浴介助していますよ!

 

例えば、車イスを使用している利用者さんを入浴介助する場合の例!

 

ベッド→車イス→脱衣→シャワーチェア→洗髪・洗体→機械浴→身体を拭く→着衣→車イス→ドライヤー→終了

 

とま~、こんな感じではないでしょうか???全ての段階で、利用者さんの身体に触れる場面があり、そのすべてにおいて、身体のどこかに当たらないように、意識を集中しながら介助していくわけです。

 

移動手段が車イスの他、独歩の方やリクライニングを使用する方もいますし、寝たきりの方ですと、ストレッチャーで移動する施設も多いと思いますが、移動手段によって、注意するポイントが違ってきたりもしますよね!

 

では、予防策は?

 

正直に言うと、できるだけ器械や器具等、身体に当たらないよう、工夫をすること意外思いつきません。

 

身体が当たりそうな所は、タオルやクッション材などで保護する。極端に肌の弱い方は、皮膚に触れないよう毛布で保護しながらトランスするとか(実際にやっていま💦)。

最も大切な事は、焦らないことだと思います。気持ちに余裕を持つ事が何よりも大切だとつくづく感じます。

 

「そんなもん、わかっとるわい!!!」

と聞こえてきました(笑)!でも、自分自身の経験から言うと、事故が起きる時って、だいたい、時間に追われ、心に余裕がない時が多いと思うんです。

 

とはいうものの、入浴介助は時間を気にし、時間に追われながら実施することが多いので、毎回気が焦ることになりますが・・・。こういう場合は、施設全体で話し合い、良い解決方法を見つけ出した方が良いかもしてません・・・。事故が起きる前に!

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不老不死の生き物!その正体とは???

世界でもっとも有名ななぞなぞ?

さて問題です!

 

Q:朝は4本足、昼は2本足、夜になると3本足になるものとは何でしょう???

 

一度は聞いたことのあるなぞなぞですね?

 

このなぞなぞは、古代ギリシア神話におけるスフィンクス道行く人に謎解きを挑み、周辺の住民が通りかかるとこの問いを浴びせ、答えられなかったり、間違ったりしたものを容赦なく食べた、といわれています。

 

このなぞなぞに対し、オイディプスという人が答えます。

 

A:「それは人間だ。最初は朝赤ん坊ではいはいをするから4本足、成長すると2本の足で歩き、老年になると杖をついて歩くので3本足である。」

 

それを聞いたスフィンクスは、いつも鎮座していた台座から飛び降りて海に飛び込み、死んでしまった、と言われています。超難問と思っていたなぞなぞに答えられて、ショックのあまり自殺してしまったようです!案外デリケートな存在だったようですね(笑)!

 

古代ギリシアと言えば、紀元前2000~3000年と言われているので、今から4000~5000年も前から、老人は杖を使用していたのでしょうか???そう考えると、今も昔も変わらないような気がしますね!?

 

そこで今回は、古代ギリシア文明という壮大な話から入りましたが、【老い】について考えてみたいと思います。

 

【老い】という遺伝子の存在

 20年位前の話になると思いますが、脳内革命の著者の春山茂雄氏の講演会に行ったことがありました。その当時【脳内革命】という本が300万部を超える大ベストセラーだったので、ご存知の方も多くおられるかと思います。ただ、批判的な意見もおおくありますが・・・。

 

 その講演の中で印象に残っているのが、「何故老いるかというと、【老化】というプログラムが遺伝子に組み込まれている」という言葉でした。生物は誕生した瞬間から、老化、つまり【死】へと向かうプロセスが必然的に決まっており、不変の原則である、という説明でした。

 このような現象を最近では「プログラム説」というようです。

 

生命は、誕生→成長→成熟→老化→死 に至るまで、全ての段階はあらかじめ遺伝子に組み込まれているという説です。では何が老化するかと言えば【細胞】ですね!

 

細胞に関して、【ヘイフリックの限界】という説があります。

 

動物のからだを構成する細胞は限られた回数しか分裂・増殖することが出来ないという説です。人の細胞は50回の分裂が限界であり、その原因は【テロメア】にあると考えられています。

 

テロメア】は遺伝子の隅っこに存在するDNA配列で、あらゆる生物に存在しています。【テロメア】は細胞分裂を繰り返すごとに短くなることがわかっており、限界が来ると細胞が分裂を停止し、死に至るというわけです。

 

ということは、この【テロメア】による細胞分裂を抑制するか伸ばすことができたら、老化を防げるのでは??? っと考えてしまいますよね(笑)! 僕も他人ごとではない年齢に差し掛かってきているので、気になるところです💦 

 

では地球上に、この【テロメア】をコントロールできる不老不死の生物っているのでしょうか??? はいっ!存在するんです!

その生き物とは???

 

不老不死の生き物!その正体とは???

答えは、【ベニクラゲ】!!!

 

まだ謎だらけで研究中のようですが、どうやらベニクラゲには【テロメア】をうまく修復したり、老化時に若いころの遺伝子配列を再び読み込んで姿を変える仕組みがあると考えられているようです!

 

当然、ベニクラゲも他の生物と同じように、基本的には【テロメア】による寿命を迎える時が来るのですが、寿命が近づくとテロメラーゼという酵素を分泌し、一部の細胞の【テロメア】がリセットされて【テロメア】部分のみが再生されたクローンができるというシステムになっているようです。

 

すごくないですか~!!! 

 

人間で言うと、大人になった身体から精子や卵子の状態にまで戻り、改めて成長していくことが可能だということです!

 

このメカニズムが解明されると、不老不死も夢ではありません!そう遠くない将来、不老不死の薬なんていうのが出来て、人生をやり直し、またはリセットできるかもしれません?! 微妙ですかね(笑)!?

 

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ベッドを最低床にして立てないようにすることは身体拘束にあたるのか検証してみました

離床センサーの存在

 認知症の方の介護をするうえで最も困ることの一つが【ADL超えた動き】あるいは【ADLを無視した動き】をされた時の対応だと思います。

 

 例えば、下肢筋力が低下して安定した歩行ができないにもかかわらず、歩いてトイレに行こうとされたり、骨折後、骨折していることを忘れて歩こうとされることがあります。そうすると、当然転倒のリスクは高くなりますし、大きな事故につながることも考えられます。

 

 日中だと、必要なスタッフの人数は揃っているでしょうし、レクリエーションや食事などで居室から出て来られる機会が多いため、目が届きやすいのですが、問題は夜間です!スタッフが少ない上に、各居室で過ごされるため、目が届きにくくなります。

 

 ナースコールで要件や要望をを知らせてくれたら問題ないのですが、認知症の方ですとご自身のADLのレベルを把握していない方が多く、ナースコールを押さずにトイレに行こうとされるため、転倒や大きな事故になることがあります。

 

そこで大活躍するのが【離床センサー】です。

 

離床センサーの種類

まず離床センサーとは?使用する目的は?

【ベッドからの転倒・転落・徘徊などによる事故を予防するために使用する機器であり、利用者の安全を確保するためのもの】です。

 

①センサーマット

当施設でも一番利用されている基本的なタイプと言えるでしょう!

ベッド横に設置するタイプのものです。座って立ち上がろうと床に敷いたセンサーマットに重心を掛けると、ナースコールなどを通じて知らせしてくれます。

 

サイズは大きいもので1m✖1mくらいのものから、15cm✖30cm程の小さいものまであります。

 

最近はコードレスのセンサーマットがあり、配線の問題はありませんが、古いセンサーマットになると、配線が床を這って引っかかることがあり、少し注意が必要です!

 

②離床センサー内蔵ベッド

センサーマットがベッドに内蔵されており、起き上がると同時にナースコールなどを通じて知らせてくれます。ベッド周りにコードや機器がないので、スッキリしています。

 

また、寝返りや端座位など反応しないように設定できるので、誤報はほとんどありません。

 

 デメリットは、体重が軽すぎる方は反応しないことがあり、使用できないことがありました。

 

③うーご君(クリップで挟むタイプ)

上半身(または下半身)に取り付けるタイプです。利用者さんが起き上がると、プレートが本体から外れ、ナースコールへ知らせてくれます。ON OFFのスイッチがあり、不使用時はOFFにしておくとプレートが抜けても鳴らないように設定できます。

 

器械が小さく設置が簡単で場所を取りません。

 

 当施設では、センサーマットが反応してから訪室しても、すでに立ち上がっている方など動きが素早い方に使用しています。

 

デメリットは、体動が激しいとすぐにプレートから外れてしまい、誤報につながることです。

 

④光センサー

人の動きに反応するタイプのセンサーです。徘徊癖のある方やセンサーマットが気になる方などに使用しています。

メリットは設置に自由度があり、カバーできる対象が広いことでしょう!

 

デメリットは、反応すると鳴り続けるので、設置場所、設置角度などが難しいことがあります。

 

離床センサーは身体拘束にあたるのか?

よく問題になりますよね!

 

 目的は、利用者さんや患者さんの安全を確保するためのものですが、例えば、夜間にセンサーマットが発報し、光センサーが反応し、うーご君が発報し、ナースコールが鳴るという地獄絵図のような状況が起こったりします。本当にセンサーマットって、連動する時ってあるんですよ!

 

そんな時は、転倒のリスクの高い人から介助に入ることになります。低い方は半強制的に待ってもらうようにお願いして回ります。たぶんそんな時の僕の顔は、穏やかではない表情なのかもしれません(笑)!こんな状況の時は、行動や欲求を抑制しているとみなされ、身体拘束にあたるのでしょうか?

 

未だに答えが出ない、難しい問題ですね!

 

ベッドを最低床にして立てないようにすることは身体拘束にあたるのか?

この件も、議論の対象になりました!

 

 ある利用者さんの例ですが、転倒のリスクが高い方で、センサーマットは敷いているのですが、センサー発報後、訪室するとすでに立って歩こうとされていた事が何度もありました。

そこで少しでも時間稼ぎができないか検討した結果、ベッドを最低床にして立ちにくい環境をつくることにしたのです。そうすることで、安全にトイレ誘導できていたからです。

「でもこれって、身体拘束にならないの?」という意見が出たため、検討した結果、

身体拘束になる、という結論になりました。

 

理由は、【ケアスタッフがやりやすい、楽ができるという目的で利用者さんの行動を抑制してしまうと、利用者の残存能力を阻害し、また尊厳を損なう行為に当たる】ということになりました。

 

その結果、ベッドから立ち上がりやすい高さの位置にベッドを調整し、転倒リスクは上がりましたが・・・正直、これってどうなの???っと感じています!

 

これも正解かどうかわかりませんが、考えさせられた事例でした。

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日本人の不名誉な3大世界一

日本医療界の不都合な真実?

 医療・介護業界で働き始めて、早いもので、もうすぐ13年になりますが、13年近くも働いていると、働き始めた頃は不思議に思っていたことや疑問に思っていたことが、いつの間にか、日々の慌ただしい業務に流されて、常識化してしまう事が結構多くあったりします。

 

 そんな中、僕たちが日常使っているものや目にするものが、実は世界的に見て異常な数字だったりすることがあるようです。しかもそれらが世界一となると、穏やかなことではありませんよね???今日は、日本人の不名誉な3大世界一を紹介したいと思います。

 

①病院好き

②薬好き

③レントゲン好き

 

まず①の病院好き!

国民1人当たりの年間受診回数ですが、

第1位 日本    21回

第2位 アメリカ  5.3回

第3位 フランス  5.2回

 

断トツ日本が1位ですね!

 

理由は、一回当たりの総医療費が、けた違いに差があることでしょう!

 

日本は1万円以下なのに対し、欧米では6~9万円もかかるようです。なので、欧米では多少具合が悪くても、病院に行かないというか、行けないようです。日本は皆保険制度の恩恵を受け、他国と比べて受診の敷居が低いですね!

 

医療費の面では、2015年のデーターを見ると、なんと42兆円!!! 高い!使いすぎだと思いませんか??? 

 

 国の予算が96兆円ですから42兆円も医療費に使ってたら、国の財政が破綻しますよね!なので、国や地方の他に、企業や個人の保険料と患者さんが負担しているようです。お給料が増えないのも、これが理由でしょうか???💦💦💦

 

 また、病院数病床数も他国と比べて圧倒しています。特に病床数は突出して多く、他国では病床数を減らして医療費を抑制している傾向にありますが、日本では、医療施設の整備を進めている傾向があるようです。

 

 これだけ医療が発達し、治療が受けやすくなっているにもかかわらず、病人は増える一方です。不名誉だと思いませんか???

 

次に②の薬好き

 

多いですね!薬好きな方!今勤めている施設の利用者さんも、色んな薬を服用しておられます。

 

多い方で、一日、朝食の前後薬・昼食の前後薬・夕食の前後薬・眠前薬 全部で30錠以上服用しておられます。もちろん全てドクターが処方しています。

 

日本の薬好きは、世界では有名なようです。

 

薬の使用量全体でいえば、アメリカがトップですが、日本の人口の比率でいうと、日本は世界の人口の2%にしか過ぎないのに、日本の薬の使用量は、世界の薬の約30%を消費しているようです。

 

誰が喜んでいるのでしょう??? 日本国内だけで、9兆円の巨大マーケット!そう、製薬業界です! 

 

お薬で一番気になることは副作用です。一例をあげると、認知症の方が服用される超有名なお薬です。

 

抗認知症薬 【アリセプト】 エーザイ株式会社

 

副作用の注意書きです。

 

高度徐脈、失神、心筋梗塞、心不全、消化性潰瘍、十二指腸潰瘍 穿孔、消化管出血、肝炎、肝機能障害、黄疸、脳性発作、脳出血、 脳血管障害、錐体外路障害(寡動、運動失調、ジスキネジア、ジス トニア、振戦、不随意運動、歩行異常、姿勢異常、言語障害等)、 悪性症候群(無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変 動、発汗、腎機能の低下、白血球の増加等)、横紋筋融解症(筋 肉痛、脱力感、血清の上昇等)、呼吸困難、急性膵炎、急性腎不 全、原因不明の突然死、血小板減少、食欲不振、嘔吐、下痢、尿 失禁、便失禁、腹痛、不眠、眠気、興奮、幻覚、妄想、多動、抑う つ、攻撃性、無感情、徘徊、躁状態、錯乱、悪夢、多弁、動悸、昏 迷、血圧上昇、血圧低下、白血球減少、貧血、顔面紅潮、胸痛、 脱力感、倦怠感、むくみ、転倒、顔面浮腫、発熱、縮瞳等。

 

副作用の可能性として、これだけあるんですね!もちろん個人によって効き目も副作用の出かたも違いますが・・・。

 

ちなみに、この薬を開発した方は、世界で初めてアルツハイマー病治療薬を開発した、日本人の【杉本八郎】氏です。お薬界のノーベル賞と言われる〈英国ガリアン賞〉を受賞されています。すごいですね!でも、副作用はなんとかなりませんかね~!

 

最後に③のレントゲン好き

 

レントゲン、好きですね~!いやいや、嫌いなんですけど、健康診断と言えば、必ずセットで付いているのが、【レントゲン】!必要なんでしょうか??? 今まで1回も異常がないのに、年に2回も受ける必要があるのでしょうか???

 

 現在はレントゲンというよりも、CTMRIの方が主流になってきていますね。レントゲンは【絵影】ですが、CT・MRIは【断面図】、レントゲンよりもはるかに情報を得ることができるのが特徴です。

 

この、CT・MRIも保有台数、日本がトップです。これって、栄誉なのでしょうか?

 

そう、レントゲンやCT・MRIの安全性が気になりますよね!

 

【医療被ばく】という言葉を聞いたことはありますか?

 

一説によると、日本は世界の中で最も多くの放射線検査が実施されており、職場や自治体の定期検診を始め、医療機関で行われているレントゲンやCT検査による被爆で、毎年約1万人もの人が【がん】になっていると推測されるデータがあるようです。

 

この問題に関して、【崎山比早子】医学博士のとても気になる記事がありましたので、ご紹介したいのですが、

 

記者:なぜ、日本ではそれほど医療被ばくが多いのですか?

 

崎山氏:理由は多岐にわたりますが、1つはCTの保有台数が多いことだと思います。

日本の人口あたりのCT台数は、他の国の3.7倍にのぼります。この数字を加味して計算すると、年間の発がん数の4.4%、人数では約1万人が医療被ばくの影響と考えられます。

CTの被ばく量は非常に高く、エックス線の約150倍。1回の検査での被ばく量が高いことが、日本の医療被ばくが多い一因になっているのです。

 

とあります。怖いですね~!病気があるか調べてもらうためにCTを受けたら、病気になってしまった!まさに本末転倒ですよね!

 

 ただ、病院も薬もレントゲンも全て批判しているわけではありません。もし、僕が足の骨を折ってしまったら、真っ先に病院へ行き、レントゲンを撮ってもらい、必要があれば入院し、薬をもらい、医療関係者に100%頼っちゃいます!

 

 何が言いたいかというと、他国と比べてやはり【異常な数字】だと思うし、我々一般市民が、【いいお客さん】になっていないだろうか?と考えてしまうんです!

 

 なので、なるべく病院や薬に頼ることのないような生活を心掛けたいものです。

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尿について考えてみました!

尿の回数について?

 介護施設において、1日の業務の大半を、3大介護(食事介助・入浴介助・排泄介助)におわれ、一日が終わるという方が多いと思います。その中でもとりわけ排泄介助に最も多くの時間を使うという方も多くいらっしゃると思います。 

 

 おトイレは一般的に、少なくとも、朝・昼・夜・寝る前に行きますよね!寒い冬なんかは更に増えますし、夏場でもエアコンのガンガン利いた部屋にいると、おトイレの回数が増えたりします。

 

 では高齢者の排泄頻度はどうでしょう?経験から言うと、もちろん人にもよりますが、比較的多いと思います。当施設内の温度は、一年を通じて一定の温度(25~26℃)に設定しているため、特に寒暖差が激しい訳ではありませんが、多い方は日中だけで10回以上行かれる方も珍しくはありません。

 

 では何故、若い時と比べて高齢になると、おトイレの回数が増えるのでしょうか?

頻尿の原因

 

原因 その1【膀胱の萎縮】

歳を重ねるごとに、膀胱の容量が減るようです。その結果、排尿筋が敏感になり、若い時はそこそこ溜まっても我慢できたはずなのに、少ない量でも我慢できなくなることで、おトイレの回数が増えることにつながるようです!

 

原因 その2【過活動膀胱(膀胱がかってに収縮する)】

例えば、急に我慢ができないような尿意が起こる、または急にトイレに行きたくなっても我慢ができずに尿が漏れてしまうような症状は、過活動膀胱が考えられます。

 

 過活動膀胱の原因は大きく分けて2つあり、

①脳血管障害など、脳と尿道を結ぶ神経トラブルで起こるものと、

②女性限定ですが、更年期による閉経によって女性ホルモンが減少し、膀胱が過敏になったり尿道や膣の周りの括約筋が緩み、残尿を敏感に感じたりします。

 

また、自律神経の乱れによって、排泄がうまくコントロールできなくなることもあるようです。

 

理由その3【前立腺肥大】

男性の病気です。前立腺は男性だけが持つ臓器で、精子の一部をつくる、クルミ程の大きさの臓器です。

 

症状は、年を重ねるとともに(50才くらいから)前立腺が大きくなり、尿道や膀胱が圧迫され、いろんな排尿障害が出てくる病気です。

 

んんんっ~~~、確かにわかります!施設内においても、おトイレに行かれる回数は、圧倒的に男性よりも女性の方が多いんですね!上記の例のように、脳血管障害後にトイレの回数が多くなった方もおられますし、高齢が原因でお腹周りの筋力が落ちて残尿感を感じやすいというか、敏感になっていることも考えられるし、原因は色々と考えられますね!

 

最も困ることは・・・?

 頻尿の原因はなんとなく理解できますが、介護士としての一方的で勝手な意見かもしれませんが、認知症などの記憶障害を持っておられる方は、トイレに行ったことを忘れるんですね~!

 

足が不自由な方は、ナースコール後トイレ誘導します。流れ的には、

 

ベッド→端座位→靴を履く→車イス→トイレ誘導→排泄介助→車イス→手を洗う→端座位→靴を脱ぐ→ベッド

 

約3分~5分の介助なのですが、ベッドに戻った数分後、またナースコールが鳴ります。訪室し、要件を伺うと、トイレの要望なんですね!先程トイレに行かれたことを説明するも、【全く覚えていない!!!】

 

人によっては説明すると納得してくれる方もいますが、頑として自分の主張を曲げない方もおられます。そんな時は、ご本人の意思を汲み取って、トイレ誘導を試みますが、1時間に10回以上続くと、さすがに疲れてきますし、ストレスにもなってきます。転倒のリスクを考えると、やはり無視は出来ませんからね💦

 

 日中ならまだしも、少人数の夜勤中に頻回にトイレの希望が続くと、他の利用者さんの対応ができないこともありますし、ナースコールが重なるなんてことも、度々おきるので、非常に困ることになるんです!

 

対策は?

 まず、医師や看護師と相談し、頻尿の原因を調べた方が良いかと思います!認知症の方は、利尿作用のあるお薬を飲んでいる方が結構いるようなので、お薬の見直しをするのもいいかもしれませんね。実際、お薬を見直すことで、尿の回数が正常に戻った方もおられました。また、緑茶なんかも利尿作用がありますから、ほうじ茶に変えることで予防になったりもしますよ!

 

 意外に多いのは、膀胱炎です。頻尿の他、痛みを伴うこともあるようなので、泌尿器科などの専門医に相談した方が良いかと思います。うちの利用者さんは、抗生剤を処方してもらい、1週間くらいで治った例があります。

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